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3D対応内視鏡手術室が完成しました。

2015年11月30日 トピックス

3D対応内視鏡手術室
 内視鏡手術(腹腔鏡手術)が外科手術の扉をもう一つ広げたように、現在3Dカメラによって内視鏡手術の「安全性と利便性」はワンランク上のレベルに到達しています。
 大垣市民病院外科では内視鏡手術に特化した専用手術室(天吊りの画像モニター4枚と内視鏡専用懸架台装備)を有していますが、今回3Dカメラ対応の手術室に改造しました。内視鏡手術のさらなる発展と今後増加する内視鏡外科医の育成に貢献するものと思われます。
 3Dカメラによって立体視ができるようになりました。当たり前に聞こえますが従来は2Dだったので奥行き感がどうしても不足していました。しかし3D登場で作業効率は格段にアップしました。特に縫合操作、結紮操作などは従来、手間がかかる操作でしたが、3Dではストレスなく安全にこれらの操作を完遂できます。腹腔鏡下肝切除など高難度内視鏡手術では今後不可欠な装置ではないかと感じています。
 外科では全身麻酔下の手術が現在年間1500例以上あり40%近くが内視鏡手術です。今後この割合はさらに増加するものと思われますが、従来の開腹手術でなければ難易度の高い複雑な手術を安全に行えないのも事実です。大垣市民病院では両者の利点を伸ばし欠点を補う形で、開腹/内視鏡手術が共存する外科学をめざします。