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院長のご挨拶

ais_kana.jpg 2021年に期する

 2021年はCOVID-19の大流行で幕を開けました。現在当院でも毎日50人程度の発熱患者が救急外来を受診してPCR検査陽性率は約10%に達しています。多くは家族内感染で軽症例が多数を占めますが幼児は親と一緒に入院となりますし、老人や基礎疾患を有する患者はホテルへの隔離が難しいので担当病院へ入院となります。当院はコロナ重症患者(呼吸器管理、高濃度酸素投与例)を西濃地区で唯一担当している基幹病院なので他院からの転院も日常業務を圧迫する要因です。昨年2月25日に岐阜県1例目となる陽性者を経験してから手探り状態で見えない敵と対峙してきました。基本的には外来や病棟の閉鎖、職員の自宅待機などの医療ひっ迫の原因となるような対応はせず、濃厚接触者を含めて感染の可能性がある職員のPCR検査を行い(一人に複数回行うこともある)、陰性を確認することで通常通りの勤務を続行してきました。この方針に従って約1年が経過しますが幸い院内感染は現在に至るまでゼロで推移しています。
 コロナ感染症の蔓延状態が続けば岐阜県でもコロナ病床は不足することは明らかです。コロナ病床が足りていないのは病院が少ないからではありません。日本の対人口に占める病床数は世界全体から見れば多く、OECD Health Statistics 2019の調査ではアメリカの4倍、仏、独の2倍に相当します。ただ有効に使われているかは非常に疑問です。当院の医療者は黙々とコロナ感染症の患者と、大多数の一般患者さんを診続けています。特に救急外来のスタッフと呼吸器内科医が渦中にいますが、各科の医師、看護師、薬剤師、検査技師など病院全体で発熱外来を含むコロナ患者(入院患者の主治医も各科で対応)のために出向して働いています。誰かに任せるのではなく、みんなで新型コロナ感染症に立ち向かっているのです。今後はワクチンの接種など新たな業務で病院関係者の仕事量は増すばかりですが、マンパワーを最大化してこの難局を乗り越える覚悟はできています。患者さんはもちろん多くの住民の皆さんの協力なくして現在の病院事業は遂行できません。コロナ時代を生き抜くためにもさらなるご理解とご協力をお願いいたします。

2021年1月 大垣市民病院 院長 金岡祐次