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臨床研修センター長の挨拶

 2004年に新医師臨床研修制度がスタートし、臨床研修が義務化される以前から、中部地方には先輩たちが築いてきた「名大方式」と称する各科ローテートによる研修方式があり、それはまさに新しい臨床研修制度が目的とする「プライマリケアに必要な幅広い診療能力を修得する」ためのものでした。
私たちは、この財産を受け継ぎ、さらに充実した研修を目指そうと努力しており、2010年9月に卒後臨床研修評価機構より認定基準を満たすとして認定証を受領しました。
 初期に各科をローテートしながら診療を経験することは、専門医の視点からのプライマリケアを学ぶことだけでなく、各科に幅広い人脈を築くことにより、さらに総合診療力を高めてゆくための基礎を築くことができます。スポンジのように知識や経験を吸収してゆく時期に、各科の垣根を容易に超えられる環境はきわめて重要です。
 臨床研修センターは、医師、看護師、薬剤師、検査技師、臨床工学技士、事務局からなるチームで構成されます。各職種の協力のもとに卒後臨床教育を充実させるべく努力したいと考えています。その一方で、研修医や指導医の先生方が気軽に出入りできるような環境を整えていきます。
 大垣市民病院は、地域の中核病院として住民のあらゆる医療ニーズに応える使命を持っており、供給している医療の質・量・幅、どれをとっても研修を行うには最適の病院と自負しています。

(臨床研修センター長)