ホーム診療科・部門案内 > 救命救急センター

救命救急センター

救命救急センターの紹介

 救命救急センターは岐阜県内に6つある救命救急センターのひとつで岐阜県西濃地区40万人の医療圏の三次医療を担っています。また地域災害医療センター(災害拠点病院)、DMAT(Disaster Medical Assistance Team;災害医療派遣チーム)派遣病院、地域周産期母子医療センター、小児救急医療拠点病院にも指定され、西濃地区の救急医療における基幹病院として機能しています。いわば西濃地区における「救急医療の最後の砦」です。
さらに、一次、二次医療についても西濃地区の医師会等と協力して積極的に行っております。小児救急医療では大垣市の「小児夜間急患医療事業」を受託して毎週土、日曜日に開業医の先生方も参加して「小児夜間救急室」を救命救急センター内に開設しております。
一次医療とは日常的に頻度の高い傷病に対して行われるレベルの医療で、かかりつけ医で行われるような医療のことをいい、風邪や簡単な切り傷などがこれにあたります。二次医療とは一次医療より専門的で入院加療も含めて行うような医療のことをいい、中等度の肺炎や虫垂炎の手術などがこれにあたります。三次医療とは心肺停止のように生命の危機にあるような状態、熱傷や中毒など特殊な治療法が必要な傷病に対して行う医療のことをいいます。
救命救急センターでは上述した一次から三次まですべての傷病に対応しておりますが、何よりもまず重症度を考慮して診察しております。そのため救急車で来院されてもお待ちいただくこともございますし、診察の順番も前後する事がございますことをご了承くださいますようお願いいたします。待ち時間につきましも、重症な患者さんの診療が続いている場合や沢山の患者さんが来院された場合については長い間お待ちいただくことがあります。もちろん具合の悪い方につきましては看護師がトリアージ(患者さんの重症度の判定)を行いますので遠慮なくお申し出下さい。皆様にはご迷惑をおかけいたしますがご理解とご協力をよろしくお願いします。

基本方針

  • 当院の基本理念に従い患者中心の救急医療を行います。
  • 西濃地区の最後の砦として、『断らない救急医療』の実践を目指します。
  • 救命救急センターとして、緊急度や重症度の高い患者を最優先に診療します。

救命救急センターの紹介

 大垣市民病院救命救急センターは岐阜県西濃地区の救急医療『最後の砦』として以下の役割を担っています。

・救命救急センター (すべての重篤患者を受け入れる高度な診療機能を有する指定施設)

・一次脳卒中センター (脳卒中の疑いがある患者の治療を速やかに行う認定施設)

・小児救急医療拠点病院 (入院を必要とする小児の重症患者を必ず受け入れる指定施設)

・地域周産期母子医療センター (産科や新生児科を備え、周産期の比較的高度な医療を行う指定施設)

・災害拠点病院・DMAT派遣病院(災害時に地域の中心となって動く機能を備えた指定施設)  

 当院はこれらの役割を担いながら、地域で生じる救急患者さんのほぼすべての重症度の方を受け入れています。『最後の砦』を自称するのは、我々が『どんな状況でも断らず患者を受け入れる』のだとスタッフ全員に自覚を持たせる意味もあります。岐阜県の地方都市にありながら全国有数の救急車受け入れ件数を続けられる背景には、歴代院長を筆頭とする病院全体で取り組む救急医療の姿勢、総合病院としての豊富な診療科とそのバックアップがあり、それこそが『大垣市民病院の文化』です。

 近年高度化が進む、致死性不整脈による心肺停止患者に対するECPR(体外式心肺蘇生法)や心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療、急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法やカテーテル的血栓回収療法、多発外傷診療などは当院でも特に重点的に取り組み、進化を続けています。

 COVID診療においても一般の救急診療、発熱診療、COVID診療の3者両立を目指して初期より中核医療機関としての役割を果たし、全国的に救急車の受け入れ拒否などが相次いだ際にも受け入れ停止をすることなく全ての領域の救急患者の対応を行いました。

 当院では軽症から重症まで老若男女すべての患者の救急医療を行いますが、医療機関の特性として緊急度、重症度の高い患者を最優先に診察させていただきます。混雑時や特に具合が悪い場合には看護師がトリアージ(優先度決定のための診察)を行いますので遠慮なくお申し出ください。また、頭痛や腹痛などの内因的疾患(外傷ではないもの)についてはAI問診による待ち時間短縮の試みも始めておりますのでご利用ください。

COVIDについて

 『COVID時代の救急医療』は感染症対策という点において従来までの診療設備、診療方式を大きく変えることとなりました。『COVID後』の時代になっても医療現場での感染症対策の重要性は変わることはありません。季節性インフルエンザと異なりCOVID患者は通年性で大きな流行を起こしうるという特徴があり、発熱や酸素不足のある患者さんについてはこれまでと同じようにCOVIDかどうかも考慮しながら診療を勧めていくことになります。

 全ての方へのマスクの装着はお願いしておりませんが、院内感染対策としてCOVID並びにインフルエンザの感染者およびその付き添い者にはマスク装着と隔離スペースでの待機をお願いしています。

 世の中のCOVIDの向き合い方と、病院スタッフや他の患者さん、付き添いの方を含めた皆さんに対する院内感染症対策が必要となる病院のルールが若干異なる場合もあるかと思います。すべての方に安全な救急医療の提供のため、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

救急外来での禁止事項(事例により警察に通報する場合があります。)

・他者への暴言、暴力行為 (スタッフを含む)

・許可のない画像撮影や録音

・インターネットサイト、SNSへの職員名の分かるような書き込み、投稿(法的措置をとる場合があります。)

・診療に関係のない方、もしくは診療終了後の長時間にわたる待合室など共有スペースの利用

・その他、病院側が中止を依頼する迷惑行為等

救命救急センターの施設

スタッフ紹介

大西 将美
大西将美 医長
役職 副院長
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
1991年
専門医資格(その他) 日本耳鼻咽喉科学会専門研修指導医
日本気管食道科学会専門医
岐阜大学臨床准教授
がん治療認定医
専門分野 頭頸部腫瘍

坪井 重樹
no image
役職 医長
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
2005年
専門医資格(その他) 日本救急医学会専門医
日本DMAT登録者
JATECインストラクター
専門分野

木村 拓哉
no image
役職 医長
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
2012年
専門医資格(その他) 日本救急医学会専門医
日本外科学会専門医
日本集中治療学会専門医
日本DMAT登録者
JATECインストラクター
専門分野

診療実績

受診患者数
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
受診患者数 42,481 37,359 31,069 37,942 40,292
 紹介患者数 4,973 4,925 4,175 4,749 4,891
救急搬送数
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
救急車利用患者数 11,087 10,042 8,988 10,283 11,037
応需状況(応需率)

応需状況(不応需理由)
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
ベット満床 8 1 1
 専門外 3 1 1 1 2
 医師不在 1 1 1
 手術中 1
 転送元
 処置困難 7 1 1 1
 その他 9 3 2 2 2
 理由不明
 合計 29 6 5 4 6
院外心停止受入数
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
CPA 325 261 229 251 240
緊急処置数
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
手術 429 473 540 485 447
カテ 274 298 244 241 276

学会発表

2022年 2021年 2020年 2019年 2018年
国内学会発表数 0 1 1 9 5
論文数 0 0 1 0 0