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外科・消化器外科・小児外科・乳腺外科

外科・消化器外科・小児外科・乳腺外科の紹介

 当科の特徴

  高い専門性      多くの認定施設、専門医資格、専門施設での職歴

  迅速な手術対応 手術待ち時間1週間以内(疾患と検査状況にもよります)

当院は名古屋大学大学院腫瘍外科の関連病院として、緊密な協力関係のもと、診療や外科医師の教育を行っています。

主な施設認定

日本外科学会 専門医制度修練施設
日本消化器外科学会 専門医制度指定修練施設
日本食道学会 食道外科専門医認定施設   食道外科専門医1名
日本胃癌学会 認定施設B
日本肝胆膵外科学会 高度技能医修練施設A
日本肥満症治療学会 肥満症外科手術認定施設A(PDF)
日本腹部救急医学会 教育医制度認定施設
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG) 胃がんグループ参加施設
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG) 大腸がんグループ参加施設

最新トピックス

・日本臨床外科学会雑誌 86巻6号(2025)に髙木敦仁先生の論文「TAPP術後早期に盲腸との瘻孔から膿瘍形成を生じたAmyand herniaの1例」が掲載されました。
・第79回 日本食道学会学術集会で髙橋崇真先生、細井敬泰先生が発表しました。
・第80回 日本消化器外科学会総会で前田敦行先生、高山祐一先生、青山広希先生、下山貴之先生が発表しました。
・手術 79巻8号(2025)に高山祐一先生の論文「嵌頓鼠径部ヘルニア」が掲載されました。
・当科の腹腔鏡下肝切除術の症例数が500例を超えました。
・第308回 東海外科学会で佐藤玄理先生が発表しました。

基本方針

  • 当院の基本理念に従い、患者中心の外科医療を行います。
  • 救急疾患が多いため、患者さんの状態に合わせた医療を優先し、無駄な検査、不必要に長い入院期間を徹底して排除し、患者さんが喜んで退院できるように努力します。
  • その基礎となる画像診断、緊急手術を含めた早期治療を外科医・コメディカル全員の共通意識のもと、一丸となって取り組みます。

各疾患の治療方針

ロボット支援下内視鏡手術   

当院では、手術支援ロボット"da Vinci Surgical System(ダヴィンチ)"を用いたロボット支援下内視鏡手術を積極的に施行しています。この手術は、従来の腹腔鏡・胸腔鏡手術にロボット技術を組み合わせることで、より高精度・低侵襲な治療を可能とする先進的な手術法です。
ロボットアームは自在に屈曲・回旋するため従来の手術では困難であった狭い部位、たとえば上縦隔や反回神経周囲の繊細なリンパ節郭清、また高難度の縫合操作も、より安全かつ確実に行うことが可能です。
当院はda Vinci Surgical System(ダヴィンチ)を2台導入しており、以下の消化器がん手術全般においてロボット支援下低侵襲手術 (MIS: Minimally Invasive Surgery)を実施しています:
・ 食道がん手術
・ 胃がん手術
・ 肝臓手術
・ 膵臓手術
・ 結腸・直腸がん手術
これらのロボット手術は、創部が小さく、術後の痛みが少なく、回復が早いという利点があり、患者さんの早期社会復帰にもつながります。

詳しくは、当院のロボット支援手術専用ページをご覧ください。

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食道癌手術        

食道がん手術は、その高度な専門性ゆえ、近年では手術実績の豊富な「High Volume Center」への集約化が進められています。
当院は、日本食道学会より「食道外科専門医認定施設」として認定を受けており、岐阜県内で認定を受けているのは3施設のみです。手術は、食道外科専門医である高橋崇真医師および細井敬泰医師(写真1)が担当し、最新の技術と専門的なチーム医療により、安全で高品質な外科治療を提供しています,

ロボット支援下食道がん手術
当院では、すべての食道がん手術を「da Vinci Surgical System(ダヴィンチ)」を用いたロボット支援下食道亜全摘術で施行しています。ロボット手術により、より繊細かつ正確な操作が可能となり(図1)、患者さんの身体的負担を軽減し、回復を促進しています。実際に、術後の在院日数の中央値は19日と良好な成績を収めています。
このロボット支援下食道手術が可能な施設は、岐阜県内では岐阜大学医学部附属病院と当院の2施設のみです。

集学的治療による根治性の向上
食道がんは、外科治療だけでなく、化学療法や放射線療法を組み合わせた「集学的治療」が重要です。特に臨床病期cStage II・IIIの患者さんには、手術の根治性を高めるため、術前に化学療法あるいは化学放射線療法を実施し、腫瘍を縮小させた後に手術を行います。

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胃癌手術           

ピロリ菌の除菌により胃癌の発生率は減少傾向にありますが、2024年には125例の胃癌手術を施行しました。このうち腹腔鏡手術19例、ロボット支援下手術53例と低侵襲で高精度な手術が全体の半数以上を占めています。 当院では、幽門側胃切除、胃全摘術に加え、胃上部に発生した早期胃がんや食道胃接合部がんに対して積極的に噴門側胃切除を施行しています。

噴門側胃切除について
噴門側切除は胃の出口である幽門を温存する術式で、術後の消化機能をより生理的に保つことが可能です。さらに空腸間置再建法を併用することで、術後の逆流性食道炎の予防にも配慮しています。 この再建法では、以下の3つの吻合を行います(図2):
食道--空腸吻合
空腸--残胃吻合
空腸--空腸吻合
吻合箇所は増えますが、食物の通過は自然に近く、術後のQOL(生活の質)を重視した手術です。

術後フォローと栄養管理
当院では、手術を受けられるすべての患者さんに対して、術前・術後1ヶ月・6ヶ月・1年の時点で「InBody(体成分分析装置)」を使用し、以下の成分を定量的に測定しています。
・筋肉量
・タンパク質
・ミネラル
・体脂肪量 など
これにより、低栄養状態や運動不足などを早期に把握し、個別に栄養・運動指導を行っています。

臨床研究と専門性
当院は、日本胃癌学会認定施設であり、加えて日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)にも所属しています。診療にとどまらず、最新の治療法や診療ガイドラインの確立を目指した臨床研究にも積極的に参画しています。

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肥満・糖尿病外科手術     

当院では、2017年に岐阜県内で初めて「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)」(図3)を実施し、以来この分野の先進的な治療に取り組んでいます。現在は、岐阜県内で唯一の「肥満症外科認定施設」として、これまでに101例の手術実績があります。
この手術により、平均体重は104kgから75kgへ、平均BMIは39.4kg/m²から28.3kg/m²へと大きく改善し、糖尿病を合併していた患者さんのうち43%(9例/21例)で完全寛解が得られるなど、非常に良好な成績を収めています。

新たに保険適用となった「スリーブ・バイパス術」にも対応
当院では、2024年6月より保険適用となった「腹腔鏡下スリーブ・バイパス術」(図4)にも対応しています。
この手術では、スリーブ状胃切除に加え、小腸の一部をバイパスして新たに形成された胃と吻合することで、食物の通過経路を変更し、糖尿病の改善効果をさらに高めることが期待されます。

肥満症外科手術の適応について
以下のいずれかに該当する方が、減量・代謝手術の適応となります:
・BMIが35kg/m²以上で、糖尿病・高血圧・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群のいずれかを合併している方
・BMIが32kg/m²以上で、血糖コントロールが困難な糖尿病を合併している方

安全・確実な治療体制と長期フォローアップ
減量・代謝手術は、単に体重を減らすだけでなく、糖尿病などの合併症の改善や生活の質(QOL)の向上にも大きく貢献します。当院では、術前評価から術後の長期フォローアップまで、専門チームが一貫して対応いたします。

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肝胆膵手術          

肝胆膵領域がん全体の症例数は胃や大腸に比べ少ないですが、手術は技術的に難しく、現在の本邦においても手術死亡がおこりうる術式が多くあります。したがって症例数が多く、専門医のいる施設での手術をお勧めします。当院外科は、2008年から日本肝胆膵外科学会の県下唯一の高度技能医修練施設Aに認定されています。この分野での経験が数多くあり、豊富な症例数が安全性を担保し,開腹手術だけでなく、低侵襲手術(腹腔鏡手術・ロボット支援下手術)を行うための知識・技術を擁しています。

[胆道がん(胆管がん、十二指腸乳頭部がん)、膵臓がん]
化学治療の開発により胆道がんや膵臓がんの治療成績は向上しています。しかし今でも根治性の一番高い治療法は外科的切除(手術)とされており、多く選択される手術法は膵頭十二指腸切除術です。当院では低侵襲手術とされる腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術を2016年7月から始め2025年5月までに150例経験しました。重篤な合併症なく、平均手術時間は5時間24分で、出血量210g、入院期間23日。膵液漏の頻度は22%で開腹手術と同等です。長期予後(生存率)についても、従来の開腹手術と同等であることを報告しています。
特に、膵臓がんは周囲臓器、血管へ浸潤することが多く、治りにくい癌腫のひとつで、受診時にすでに手術不能なことも多い疾患です。手術は腫瘍の位置によって膵頭十二指腸切除と膵体尾部切除の二つに分けられます。当院の特徴は膵周囲の重要血管を合併切除・再建(つなぎかえ)することで切除不能と言われた患者さんの切除率を向上させています。膵頭十二指腸切除では門脈や肝動脈合併切除を、膵体尾部切除では腹腔動脈合併切除を行っています。更に、膵臓がんの治療成績向上のために、積極的に術前・術後の化学療法を行っています。

[肝臓がん]
肝臓がんは大きく分けて肝細胞がん、胆管細胞がん、転移性肝がんの3つに分類されます。いずれに対しても当院では低侵襲手術(腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術)を積極的に導入しこれが第一選択になっています。2025年5月までに500例の低侵襲手術を実施しました。近年では肝切除の約6割にあたります。今でも、広範囲臓器切除、胆管・血管合併切除の患者さんに対しては安全性の面から開腹手術を選択しています。低侵襲手術は複数回の肝切除でも第一選択であり、手術時間は開腹手術と同等で、出血、術後在院日数、合併症も軽減できています。

大腸癌手術          

大腸癌手術の半数以上を腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術を施行しています。超低位の直腸癌の手術では肛門括約筋(肛門を締めて大便が漏れないようにする筋肉)や自律神経(排尿・排便・性機能を調節する神経)を確実に温存して、従来なら人工肛門になっていた患者さんを人工肛門とせずに肛門を温存する術式にも取り組んでいます(図5)。これまでに34例に施行し、アンケート調査によると女性は術直後から肛門機能は良好です(図6)。また炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)、家族性大腸ポリポーシスに対する腹腔鏡下大腸全摘術も行っています。これまで潰瘍性大腸炎に対しては11例、家族性大腸ポリープに対して3例行いました。

臨床研究
当院は、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)にも所属しています。診療にとどまらず、最新の治療法や診療ガイドラインの確立を目指した臨床研究にも積極的に参画しています。

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そけいヘルニア(鼠径部ヘルニア)

診療体制と治療方法
日本ヘルニア学会評議員であり、東海ヘルニア研究会代表世話人の外科部長高山祐一医師を中心に診療にあたっています。根治には手術が必要ですが、手術も全身麻酔で行う腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術(TAPP)、局所麻酔で行う鼠径部切開メッシュ手術、メッシュを用いず自家組織で修復する手術と多岐にわたっています(図9)。鼠径部ヘルニアは高齢で併存疾患がある患者に生じることが多く、それぞれの患者に応じた手術術式で施行しています。どの術式でも手術当日に入院,手術して、2泊3日で行っています。

これまでの治療成績
2019年に行った約1300人の患者さんのアンケート調査では89%の患者さんが満足と答えていました。またこれまでにたくさんの論文で当科の鼠径部ヘルニアの治療成績を報告しています。(業績集)(PDF)

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下肢静脈瘤レーザー焼灼術   

下肢静脈瘤の罹患率は高く、80歳以上で8割ほどが罹患しているとも言われています。症状は浮腫から潰瘍や血栓性静脈炎による疼痛まで様々です。下肢静脈瘤は命に係わる疾患ではありませんが、QOLを低下させる疾患であり高齢社会の現代において治療のニーズは高まっております。以前は全身麻酔下で伏在静脈を抜去するストリッピング術が行われておりましたが、現在は低侵襲な血管内治療が主流です。当院は2022年に血管内治療(レーザー焼灼術)を導入し、1泊2日での治療を基本としております。局所麻酔下に軽度な症例であれば片足20分程度で手術は終了し、術後すぐに歩行が可能です。

小児外科手術         

当院では毎週水曜日に名古屋大学小児外科の医師(牧田医師、中川医師)により診療および手術を行っています。名古屋大学病院との緊密な連携により、時間外を含む救急診療にも迅速に対応することが可能です。小児においても、成人同様、低侵襲手術に対するニーズが高まっています。当院では、鼠径ヘルニア手術に単孔式腹腔鏡下手術(SILPEC: Single Incision Laparoscopic Percutaneous Extraperitoneal Closure)を導入しています。この手術法は、臍に3mmの切開を加え、そこから腹腔鏡と鉗子を挿入し、鼠径部の小さな穴から糸を通してヘルニアの開口部を閉鎖します。平均手術時間は34分と短く、術後の傷も目立ちにくいため、患者さんの身体への負担を軽減し、美容的な観点からも優れています。さらに、腹腔鏡を用いることで、手術中に偶然に反対側の鼠径ヘルニアを発見することもあり、その場合も同時に対応することが可能です。

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直腸脱手術          

排便機能障害をきたす病気の一つとして直腸脱があります。直腸脱は直腸が重積し肛門から脱出します。一般に高齢者で特に女性に多いのが特徴ですが、若年者でも発症しないわけではありません。症状としては直腸の脱出、便漏れ、排便障害が主ですが、脱出による下腹部の違和感や排尿困難なども見られ身体活動が制限されたりして気分不快をきたします。初期は自然に戻りますが、病状が進行すると手を使わないと自然に戻らなくなります。
治療は直腸の脱出をなくし、便漏れや排便障害を改善することが最終目標となり手術が適応となります。手術方法は会陰部から施行する経肛門式のガント-三輪手術、ティルシュ手術があり、主に腰椎麻酔で施行できるため低侵襲で比較的安全ですが、再発率が高いのが欠点です。最近では全身麻酔で行うため高侵襲ですが、腹腔鏡による直腸固定術(直腸をメッシュを用いて固定する)があり、再発率が低く成績は良いと報告されています。
当院では2023年3月から本格的に腹腔鏡下直腸固定術を導入し、これまで17例に施行しました。年齢は77歳(45-90歳)、男性2例、女性15例。手術時間は3時間(2時間1分-4時間58分)で術後合併症はなく、術後在院日数は6日(4-13日)で、術後再発は認めていません。

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乳腺診療           

乳がんは毎年10万人近くの方が罹患し、女性のがんの中で最も多いとされています。現在では、日本人女性の約9人に1人が生涯で乳がんに罹患することになります。診断についてはレントゲン画像処理能の向上から、患者さんがしこりを感じる前に発見されることも稀ではなくなり、早期発見の求められるがんの一つになりました。また、治療法も日進月歩で進化しており、手術療法、ホルモン療法、抗がん剤治療、分子標的治療、放射線治療など多岐にわたり、早期に発見されれば、良好な予後を望むことができます。
手術について、当院では毎年約140件の乳がん手術を経験しています。その多くは乳房温存の手術法を選択しています。また、乳房の再建を望まれる方々も増えてきており、形成外科と合同で積極的に行っています。
現在、毎週2日間名古屋大学乳腺外科の専門医が勤務し、名古屋大学と連携をとりながら最新の医療を提供しています。

救急疾患           

当院は岐阜県で2施設しかない日本腹部救急医学会の教育医制度認定施設です。急性虫垂炎、胆嚢炎、腸閉塞、外傷などすべての救急診療も行っています。2024年は478件の緊急手術を施行しました。
<急性虫垂炎は腹腔鏡下に施行します。膿瘍形成など炎症所見が強く回盲部切除が必要な場合は抗生剤治療を先行し,その後手術を施行し回盲部温存,合併症低減に取り組んでいます。
急性胆嚢炎では緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行します.術前には当院で開発したOgaki Scoreで術前難易度を評価して安全に行っています。
腸閉塞と診断した場合、胃管(鼻から胃までのチューブ)を挿入し胃腸内の内容物を外に吸い出したのち、ガストログラフィンという造影剤を流し腹部レントゲンを経時的に撮影し大腸まで造影剤が流れるか否かを判断します。その流れ具合により当院で開発した重症度判定でGrade分類(I~IIIb)し,手術が必要かどうかを判断します。

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スタッフ紹介

前田 敦行
前田敦行 外科医長
役職 副院長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
1989年
専門分野 肝胆膵・消化器外科・腹腔鏡手術(ラパPDを含めたラパ全般)
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本内視鏡外科学会評議員・技術認定医(肝臓)
日本肝胆膵外科学会評議員・高度技術指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定産業医
ICDドクター
手術支援ロボット(ダヴィンチ)術者資格
主な職歴 静岡県がんセンター肝胆膵外科スタッフ
名古屋大学医局員
高山 祐一
役職 外科部長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
1995年
専門分野 胃・大腸手術などの消化器外科・腹腔鏡手術
専門医資格(その他)

日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本内視鏡外科学会評議員・技術認定医(胆道)
日本ヘルニア学会評議員
東海ヘルニア研究会代表世話人
日本腹部救急医学会評議員
日本胃癌学会評議員
名古屋大学医学部臨床講師
手術支援ロボット(ダヴィンチ)術者資格
日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(大腸)

主な職歴 癌研究会附属病院(現、がん研有明病院)レジデント
名古屋大学医局員
高橋 崇真
役職 外科医長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2001年
専門分野 食道がん手術・減量・糖尿病外科・腹腔鏡手術
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本食道学会評議員・食道外科専門医
日本内視鏡外科学会評議員・技術認定医(胃)
日本感染症学会感染症専門医
手術支援ロボット(ダヴィンチ)術者資格
日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(胃)
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
主な職歴 国立がんセンター中央病院食道外科チーフレジデント
名古屋大学医局員
青山 広希
役職 外科医長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2007年
専門分野
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
主な職歴 名古屋大学医局員
高橋 大五郎
役職 外科医長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2007年
専門分野 肝胆膵・消化器外科・腹腔鏡手術(ラパPDを含めたラパ全般)
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本肝臓学会
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本腹部救急医学会認定医
ICDドクター
消化器がん外科治療認定医
手術支援ロボット(ダヴィンチ)術者資格
日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(肝)
主な職歴 国立がんセンター東病院肝胆膵外科チーフレジデント
名古屋大学医局員
伊藤 喜介
役職 外科医長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2012年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本腹部救急医学会認定医
主な職歴
水野 宏論
役職 外科医長
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2014年
専門分野 消化器外科
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
主な職歴
山本 亮
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2018年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他)
下山 貴之
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
福井大学
2018年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他)
島田 卓人
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
筑波大学
2019年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他) 日本救急医学会専門医
加藤 曉俊
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2020年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他)
前畑 昂洋
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2020年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他) 日本外科学会
上村 綾菜
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
愛知医科大学
2021年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他) 日本外科学会
日本消化器外科学会
日本臨床外科学会
日本内視鏡外科学会
日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィー読影認定医
東島 弘樹
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2022年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他) 検診マンモグラフィー読影講習会修了
佐藤 玄理
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
名古屋大学
2023年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他)
白戸 学
役職 外科医員
卒業大学名
医師免許取得年
高知大学
2023年
専門分野 一般外科
専門医資格(その他)

              

手術症例

診療実績

 当外科は1日約200人の外来診察、年間約2,000件の手術件数と74床のベッド数をもち、2024年の全身麻酔での手術件数は1596件でした.

2024年 2023年 2022年
虫垂炎手術 144(134) 104(65) 138(0)
小児ヘルニア手術 40(24) 45 36
大人ヘルニア手術 235(142) 243(142) 296(158)
胆石手術(胆のう摘出など) 247(234) 292(267) 276(243)
腸閉そく手術 84(17) 63(6) 80(4)
胃切除 125(19)53 105(40)21 138(75)5
結腸切除 175(67) 164(64) 180(68)
直腸切除 93(18)35 103(49)7 126(68)7
食道切除 13(0)13 20(10)10 19(17)
乳房切除 141 141 167
膵頭十二指腸切除 32(16) 25(8) 43(18)
膵体尾部切除(膵腫瘍に対する) 33(16) 18(7) 19(7)
肝切除(肝がん) 59(22)15 62(42) 78(53)
肝切除(胆道がん) 10(0) 12(0) 16(0)
副腎手術 1(1) 3(2) 3(1)
脾臓摘出 2(2) 4(3) 3(0)
下肢静脈瘤切除 40 52 44
小児全身麻酔手術(ヘルニア以外) 18(3) 9(0) 14(0)

 上記以外の手術件数は割愛しました。
カッコ内は腹腔鏡下手術症例数です(内視鏡手術センター参照)。アンダーラインはロボット手術です。

学会発表

 当科の伝統は手術の忙しさに埋没せず、論文作成/学会発表等の研究活動を積極的に行うことです。特に最近は国際学会へ果敢に挑戦して最新の外科医療、未来に目を向けた日常診療を行うよう心がけています。最近の学術活動を表に示します。また、最近の論文の詳細については別紙をご覧ください。

論文数のカッコ内は英語論文を指します。

2024年 2023年 2022年
国内学会発表数(研究会含む) 59 59 71
国際学会発表数 0 2 1
論文数 14(4) 17(2) 12(4)

主要ながんの治療成績

 国内のがんセンターを中心に治療成績の公表が行われる中、当外科も主だった癌腫の最新の治療成績をまとめました。Clinical Indicator(あるいはQuality Indicatorともいう)として治療成績を公表することは公正な医療を行う上で必要と考えています。外科では以前からUICC(Union for International Cancer Control)の国際基準のもとでステージ分類(癌の進行度)を行っていて、いわゆる日本独自の癌取扱規約にもとずくステージ分類とは異なるので注意が必要です。また、外科では手術例に限って治療成績をまとめたので、抗がん剤治療、放射線治療、あるいは無治療例などすべてのがんの生存率を反映していないことも留意点です。

各種がんの生存率/在院死亡率

胃がん 大腸がん 肝がん 胆道がん 膵がん 乳がん

外科の1日

  • カンファレンス
    外科内の検討会は月曜から金曜日まで毎朝行います(下記表参照)。外科医全員で手術予定患者の状態・画像を把握し、治療法を検討します。また外来患者、入院患者の治療経過、治療方針を相談し、共有しています。火曜日、水曜日は、学会予演、当科から発信した論文の紹介、医長からの講義などを行い、最新の医療を知り、知識を身につけています。
  • 外来
    毎朝8:30からは12:00までの午前中は外来、病棟、検査、手術にわかれ、午後からは外来・病棟の担当者各1名以外は全員手術を担当します。午前中は毎日1診から5診までの5枠で外来診療しています。午後は毎日一般外来ひと枠と、曜日によって小児外科、血管外科の専門外来を開いています。詳しくは外来診療担当表をご覧ください。
  • 病棟回診
    午前中の病棟回診は院長、部長、医長がそれぞれの曜日のチームリーダーとなり、数名の若手医師とともに回診を行っています。当外科では複数主治医制を導入しています。『チーム医療』の実践が目的で、上級医が若手外科医と直接ベッドサイドで診察することにより、一定のレベルを保った診察が可能となり、急変している患者さんを見落とさないよう、実際の診療が順調に執り行われているかなどを毎日全員でチェックしております。
カンファレンス 症例検討会 学会予演
講義
症例検討会
学会予演
講義
症例検討会
手術症例検討会 症例検討会

がん治療・がん治療薬開発

 がん患者さんの治療経験が多いことから、全国規模のがん治療・がん治療薬の多施共同開発研究に参加しています。

参加している主なグループ

・日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG: Japan Clinical Oncology Group)(胃、大腸)
・西日本がん研究機構(WJOG: West Japan Oncology Group)(消化器がん)
・がん集学財団(JFMC: Japan Foundation for Multidisciplinary Treatment of Cancer)
・日本がん臨床試験推進機構(JACCRO: Japan Clinical Cancer Research Organization)
・臨床研究支援事業(CSPOR: Comprehensive Support Project for Oncology Research)
・日本乳がん研究グループ(JBCRG: Japan Breast Cancer Research Group)
・膵がん補助化学療法研究グループ(JASPAC: Japan Adjuvant Study Group of Pancreatic Cancer)
・膵癌術前治療研究会(PREP: Study Group of Preoperative therapy for Pancreatic cancer)

患者会のお知らせ

現在準備中です。