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頭頸部・耳鼻いんこう科

頭頸部・耳鼻いんこう科の紹介

 扱う疾患は耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の全疾患で、日本耳鼻咽喉科学会と日本気管食道科学会の認定研修施設です。
一週間に300人以上の外来診察、特にその6分の1が初診患者です。手術室での手術のみで年間500例以上を行っています。入院は20床を有し、その過半数は癌患者さんです。科名に頭頸部と入っているように頭頸部外科には特に力を入れており、日本耳鼻咽喉科認定専門医である部長と医長を中心に頭頸部がんをはじめ甲状腺のバセドウ氏病などの手術も手掛けています。悪性腫瘍の治療は放射線療法・化学療法・手術療法を併用し、できる限り発声・嚥下といった生活の質に影響を及ぼす機能を温存することを心がけています。また進行した中・下咽頭癌や舌癌は形成外科と合同で機能再建を行っています。

耳疾患

 重篤な合併症をきたす恐れのある真珠腫性中耳炎の手術(鼓室形成術は年間30例以上)や、子供の難聴の原因になる滲出性中耳炎の積極的手術(チュービング)治療を始め、めまい疾患に対し平衡機能検査(眼振電図を用いた眼振検査や視運動眼振検査など)やMRIを用いその原因をできるだけ特定し、良性発作性頭位性めまい症ではリハビリの指導もしています。突発性難聴に対してはステロイドホルモンの鼓室内注入なども行っております。

顔面神経麻痺

 年間70例以上の症例数を有し、予後判定には筋電図やサーモグラフィーなどを用いています。

鼻疾患

 副鼻腔炎・術後性頬部嚢胞に対して内視鏡手術が年間90例以上、鼻閉や副鼻腔炎の原因となる鼻中隔弯曲症の手術が20例以上など、そのほかアレルギー性鼻炎のレーザー手術も日帰りで行っています。

咽頭疾患

 習慣性扁桃炎やいびきの原因となる扁桃の手術は年間100例以上行っています。

喉頭疾患

 発声機能障害では喉頭ストロボ検査をはじめ、言語聴覚士による音声機能評価やリハビリを行っています。反回神経麻痺による高度の嗄声に対して喉頭への自家脂肪注入術を行っています。

嚥下障害

 脳梗塞などで嚥下障害をきたした症例に対し、嚥下改善手術や重度の誤嚥性肺炎に対しては喉頭気管分離手術を行っています。

頭頸部腫瘍

 良性疾患では耳下腺腫瘍摘出術をはじめとし、副咽頭の神経鞘腫、嚢胞性疾患や甲状腺腫瘍まで多種の疾患を扱っています。特に甲状腺手術はバセドウ病、悪性腫瘍を含め、年間50例以上行っています。

悪性腫瘍に対する方針

 悪性腫瘍は喉頭癌・咽頭癌・舌癌・甲状腺癌をはじめ頭頸部の癌すべてを扱っています。年間に頭頸部癌で初回治療をされる患者さんが約50人であり、そのうちで最も多い喉頭癌の早期癌(Ⅰ期・Ⅱ期)は原則的には放射線治療を行っています(外来通院でも可)。声門癌であれば喉頭温存率100%、声門上癌で90%以上です。声門上癌の場合は化学療法を併用し喉頭温存率を挙げています。再発例に関しても片側に限局していれば部分切除術を行い可能な限り喉頭温存に心がけています。残念ながら喉頭全摘術を行わなければならなかった症例にはプロヴォックスを利用した気管食道シャントを形成し、その後言語聴覚士が中心となり発声の指導を行っています。進行した下咽頭・頚部食道癌や舌癌に対しては形成外科と合同で遊離空腸移植や腹直筋移植といった機能再建手術を行い、さらに言語聴覚士が中心となり嚥下リハビリを加えることでさらに質の高い食事が摂れるよう心がけています。治療は放射線療法・化学療法・手術療法を併用し、できる限り発声機能・嚥下機能といったQOLに影響を及ぼす機能を温存することを心がけています。また、甲状腺癌で反回神経の合併切除を行わなければならない場合は、即時に神経再建術を行うように心がけています。甲状腺では、分子標的薬を使用し、切除不能症例や遠隔転移を有する症例の治療も行っています。

スタッフ紹介

大西将美
大西将美 医長
役職 部長
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
平成3年
専門医資格(その他) 日本耳鼻咽喉科学会専門研修指導医
日本気管食道科学会専門医
岐阜大学臨床准教授
がん治療認定医
専門分野 頭頸部腫瘍
髙橋洋城
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役職 医長
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
平成13年
専門医資格(その他) 日本耳鼻咽喉科学会専門医
専門分野
髙木千晶
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役職 医員
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
平成21年
専門医資格(その他) 日本耳鼻咽喉科学会専門医
専門分野
奥田弘
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役職 医員
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
平成24年
専門医資格(その他)
専門分野
髙田菜月
noimage
役職 医員
卒業大学名
医師免許取得年
岐阜大学
平成26年
専門医資格(その他)
専門分野

手術症例

診療実績

2016年
総手術件数 513件(729手術)

2016年
鼓室形成術 35
鼓膜形成術 6
乳突削開術 25
鼓膜チューブ留置術 88
耳瘻孔摘出術 13
その他 8
耳(計) 178
内視鏡副鼻腔手術 98
下鼻甲介粘膜焼灼術 28
鼻中隔矯正術 21
鼻副鼻腔腫瘍手術(うち悪性腫瘍) 10(0)
鼻骨骨折整復術 4
その他 6
鼻(計) 167
口蓋扁桃摘出術 107
アデノイド切除術 88
舌・口腔底悪性腫瘍手術 1
中咽頭腫瘍摘出術(うち悪性腫瘍) 3(0)
咽頭・下咽頭悪性腫瘍摘出術 1
副咽頭腫瘍摘出術 0
その他 9
咽頭・口腔(計) 210
食道 1
食道異物摘出術 0
食道悪性腫瘍摘出術 1
2016年
声帯ポリープ切除 5
喉頭粘膜焼灼術 1
喉頭腫瘍摘出術(うち悪性腫瘍) 9(4)
気管切開術 12
嚥下機能手術 6
その他 13
喉頭・気管(計) 46
顎下腺腫瘍摘出術(うち悪性腫瘍) 13(1)
耳下腺腫瘍摘出術(うち悪性腫瘍) 26(4)
ガマ腫摘出術 2
唾液腺(計) 41
バセドウ病手術 5
甲状腺腫瘍摘出術(うち悪性腫瘍) 41(18)
副甲状腺腫瘍摘出術 1
甲状腺(計) 47
正中頸嚢胞手術 8
側頸嚢胞手術 2
頸部郭清術 21
縦隔郭清術 2
頸部悪性腫瘍手術 0
リンパ節摘出術 31
皮様嚢腫摘出術 7
リンパ管腫摘出術 1
頸部(計) 78
 (昨年度以前)
 2015年2014年2013年2012年
全手術件数 530 500 559 475
鼓室形成術 33 20 35 31
鼻内副鼻腔手術(両側同時実施も含む) 82 71 103 91
鼻副鼻腔腫瘍手術(うち悪性腫瘍) 8(1) 7(2) 24(0) 15(6)
顎下腺腫瘍手術(うち悪性腫瘍) 5(1) 8(1) 10(0) 10(3)
耳下腺腫瘍手術(うち悪性腫瘍) 20(1) 23(1) 25(1) 9(2)
舌癌手術 2 2 1 5
中咽頭がん手術 1 1 1 4
下咽頭がん手術 1 1 1 3
喉頭がん手術 4 5 4 2
頸部食道がん手術 1 1 0 0
甲状腺がん手術 29 29 26 19
頸部郭清術 26 26 17 34

水声会のご案内

 喉頭全摘術を受けられた患者さんの会です。
毎週金曜日に言語聴覚士の指導の下、食道発声を中心とした言語の再獲得のためリハビリを行い、生活の質の向上を目指します。

学会発表

 2016年2015年2014年2013年2012年
国内学会発表数 4 3 3 4 3
論文数 1 0 0 2 2