ホームお知らせトピックス > 2017年9月 循環器内科で、県内初のリードレスペースメーカ植え込み術を開始しました

トピックス

2017年9月 循環器内科で、県内初のリードレスペースメーカ植え込み術を開始しました

2017年10月10日 トピックス

リードレスペースメーカは、2g弱と従来のペースメーカに比べて93%も小型化された新しい治療法です(写真)。従来のペースメーカの植え込み方法は、胸部の皮膚を5cmほど切開し、皮膚の下にペースメーカが入るポケットをつくった後、鎖骨の下を走る太い静脈にリードを通して心臓の中の適切な位置まで挿入します。リードをペースメーカ本体につなぎ、本体を皮下のポケットにしまい、切開した部分を縫合するというものでした。今回手術を行ったリードレスペースメーカは、足の付け根からカテーテルを通して、心臓内の適切な位置にカプセル状のペースメーカを直接留置するというものです。したがって、植込み後は、リードレスペースメーカを外部から認識することはありません。リードレスペースメーカは、これまでのペースメーカと比べて非常に小さく軽いため、植込み後の生活制限もより少なく、ペースメーカの存在を意識せずに生活することができます。また、従来のシステムの場合、胸部の本体植込み部やリードに関連して合併症が生じることがありましたが、この可能性はなくなることになります。

*ペースメーカは、心臓のリズムが遅くなってしまう病気に対して、心臓を24時間監視しながら、必要に応じて人工的に電気を発し、心臓の動きをサポートするものです。

*当院でのリードレスペスメーカ手術について、岐阜新聞、中日新聞、読売新聞、朝日新聞に掲載されました。

tavi3.jpg  

     写真:最も小型の従来のペースメーカ(左)とリ-ドレスペースメーカ(右)の比較