ホームお知らせトピックス > 2017年5月 当院外科にて減量手術(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)を開始しました

トピックス

2017年5月 当院外科にて減量手術(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)を開始しました

2017年07月03日 トピックス

本手術は岐阜県では当院しか行っておらず全国的に見ても新分野の肥満,糖尿病に対する機能改善術式です.肥満症およびメタボリックシンドロームは、生命予後を短縮する病気です。高度肥満の患者さんの死亡率は一般の人の2倍、糖尿病や心臓発作による死亡の危険率は5~7倍といわれています。病的肥満(Body Mass Index(BMI)35kg/m2以上)に対する手術治療は欧米を中心に標準的な治療であり、Bariatric and metabolic surgery(減量・肥満・代謝手術)といいます。日本では、2014年より腹腔鏡下スリーブ状胃切除が保険収載されましたが、実施可能施設は限られています。本手術により、過剰体重の50-80%を長期的に減らす以外に、糖尿病、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などに対する高い治療効果が期待されます。外科では以前から腹腔鏡手術を幅広く行ってきており、本手術も経験豊富な外科医により内視鏡手術センターで安全に施行しています。この手術によって多くの糖尿病を有する肥満患者さんに、生活の質の改善、合併疾患の改善がもたらされることを期待しています。