H30年度初期臨床研修プログラム
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-94- 第2小児科 研修カリキュラム (小児循環器)Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 正常小児の循環生理について理解する。その上で先天性心疾患やその他の小児循環器疾患、基礎疾患を持った小児の合併疾患等についての知識と技術を習得し、適切な初期対応を可能にする。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①病歴及び理学所見を正確にとり、これらを的確に記録する。②代表的な小児循環器疾患の理学所見をできる限り把握し理解する。③患児及び家族との良好な人間関係を築くことができる。④小児の諸検査(採血、心電図、胸部X線、心臓超音波検査など)を理解し、所見の評価ができる。⑤採血、点滴、注射等小児に対して基本的な処置を行うことができる。⑥代表的な小児循環器疾患の検査所見を理解する。⑦心臓超音波検査の所見を理解し、結果の判読ができる。⑧代表的な小児循環器疾患の治療法、管理上の注意点及び禁忌事項についてよく理解する。⑨小児循環器学的薬剤の作用について理解し、処方や指示を行う。⑩第二小児科内或は胸部外科等との合同検討会において症例の紹介を行う。⑪入院患者の治療計画を理解し、説明できる。⑫救急対応が必要な小児循環器疾患を理解し、その初期対応方法を習得する。<やや専門的な内容として>①基本的な小児循環器学的処置、手技を実地に経験する。②代表的な小児循環器疾患の手術の適応を理解し、説明できる。③心臓超音波検査を行い、異常所見を判別することができる。④胎児心臓超音波検査に立ち会い、その結果と意義を理解する。⑤運動負荷検査に立ち会い、結果の判読ができる。⑥心臓カテーテル検査に参加し、目的と方法、結果を理解し、報告書を作成する。⑦先天性心疾患患者の出生や新生児搬送に立ち会い、診断と初期治療法について理解する。Ⅲ.方略①主治医とともに入院患者の副主治医(共観医)として担当する。②自ら事前に情報を収集した上で主治医とともに回診を行う。③随時入院患者を訪問し、患者家族と良好な関係を築き、必要な情報を得る。④主治医とともに検査・処置等を行う。

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