H30年度初期臨床研修プログラム
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-90-3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。○外来や病棟面談室などを可能な限り利用する。2.チーム医療1)指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。○患児の診察後、指導医にコンサルトし、指導医のサイン・記録の確認入力を取得できる。2)上級及び同僚医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。○患児の診察前後において、わからないことについて適切にコンサルトできる。小児科外来・病棟で働く医師、看護師、医療補助員、医療クラーク、清掃業者などに配慮できる。他の職種の職員にあいさつできる。3)同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。○小児科研修中に経験した事項を同僚に報告・連絡し、次にローテートする医師に申し送りを適切にできる。4)患者の転入、転出にあたり情報を交換できる。○患児入室時の看護師からの申し送りを傾聴し、退室時には必要な情報を伝達することができる。5)関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。○保健所や子ども相談センターとコミュニケーションをとり、感染症サーベーランス、児童虐待などについて理解できる。3.問題対応能力1)臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる。(EBMの実践ができる)○診察後の診療方針で抽出した問題点について、日本/海外の文献を検索し、診療方針を考えることができる。2)自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。○4週目終了時に上級医からの形成的評価を受け、それに基づいた対応ができる。3)臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。○適切にできれば可とする。4)自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的診療能力の向上に努める。○症例検討会、医局会、講演会に積極的に参加できる。当直その他の予定をあらかじめ指導医に報告し、小児科のスケジュールと折り合わせることができる。4.安全管理1)医療を行う際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。○エラー時に大きな健康被害が発生する医薬品について理解し、5R(right patient、right drug、right dose、right route、right time)の確認と投与後の経過観察ができる。2)医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿って行動できる。○インシデント発生時に、院内システムを利用して適切に報告できる。3)院内感染対策(Standard Precautionを含む)を理解し、実施できる。○採血・点滴処置時、穿刺針を適切に処理できる 手袋、ゴーグルの着用が適切にできる。5.症例呈示1)症例呈示と討論ができる。○症例検討会で症例呈示が要領よくできる。2)臨床症例に関するカンファレンスや学術集会に参加する。○症例検討会で問題点を明確にした討論を行うことができる。6.医療の社会性1)保健医療法規・制度を理解し、適切に行動できる。○高額な医療費がかからないように不必要な検査や投薬をしない。2)医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。○小児慢性特定疾患、特定疾患、療育医療などに該当するかどうか理解できる。3)医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。○医師患者関係を良好に保ち、脳死、臓器移植などについて理解し説明ができる。

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