H30年度初期臨床研修プログラム
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-17-4 各診療科における研修可能な到達目標 全ての研修医にとって必要な初期診療の基本的診療に関する知識、技能の2年間に習得すべきレベルを設定し、医師に必要な基本的態度を養う。おのおのの目標の到達度は以下の基準に従って研修医自身が自己評価し、指導医の総合評価を受ける。 A:満足できる、B:ほぼ満足できる、C:満足できない、NE:経験の機会なく評価不能(NEの場合はC欄に「NE」と記載)Ⅰ 行動目標医療人として必要な基本姿勢・態度1.患者-医師関係:患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立するために、1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームドコンセントが実施できる。3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。2.チーム医療:医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなる他のメンバーと協調するために、1)指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。2)上級及び同僚医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。3)同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。4)患者の転入、転出にあたり情報を交換できる。5)関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。3.問題対応能力:患者の問題を把握し、問題対応型の思考を行い、生涯にわたる自己学習の習慣を身に付けるために、1)臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる(EBM=Evidence Based Medicineの実践ができる)。2)自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。3)臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。4)自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的診療能力の向上に努める。

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