H30年度初期臨床研修プログラム
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-189- 地域医療研修カリキュラム 1.揖斐厚生病院Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 良質な医療を山間へき地の隅々まで普遍的に提供し、地域住民に信頼される心豊かな医師となることを目指す。 本研修では、診察、基本的診療、医療情報説明などの基本的臨床能力を修得するとともに、住民検診などの保健業務や住宅訪問看護・介護福祉サービス事業を体験することにより地域において医療が果たすべき役割を理解する。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>外来診療1.へき地住民の生活習慣病を市街地住民のそれと比較検討して説明できる。2.地域医療の中核病院として1次~2次の急性救急疾患への初期対応と標準的管理を経験し修得する。3.基本的な診察ができ、基本的な診療が行える。4.患者及びその家族に対して基本的な医療情報をエビデンスに基づいて説明できる。5.当院では時間制限なく全ての救急外来症例、救急搬送症例を受け入れている関係上、多岐にわたる救急症例を多数経験でき、地域医療の一翼を担う意識が扶植される。入院医療1.入院という環境の変化が高齢化しつつあるへき地住民に与える影響を理解できる。2.救急外来・時間外診療に携わる過程で、患者の症状から入院の要否を判断できる。3.市街地に比して著しい医療過疎であるへき地において、退院後ケアを行うために必要な病診連携、訪問看護、訪問介護の重要性を理解できる。4.当院は地域中核病院として地域のニーズに応えるため急性期病棟の他、回復期(地域包括ケア病棟)、療養病棟を併設しているため、大垣市民病院内で体験できない療養病棟の業務、必要性などを体験できる。在宅医療1.在宅訪問看護・介護に随伴し、介護する家族の悩みや問題点を理解できる。2.実際に介護認定業務に接し、意見書の作成が行える。保健業務1.健康教室、予防接種などの保健予防活動を経験する。2.健診センターにおいて住民検診などに携わり保健業務のノウハウを修得する。3.胃透視撮影、胸部X-P撮影、マンモグラフィ読影に参加し、読影判断能力の向上を目指す。

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