H30年度初期臨床研修プログラム
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-179- 放射線科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 基本的な画像検査の進め方と初歩的画像診断能力を身につけるとともに、救急医療の場での胸腹部CTと単純X線写真の基礎的な読影法を習得する。 超音波検査については、腹部の正常解剖を理解し、明らかな異常所見を見落とさないようにする。 放射線治療については、臨床腫瘍学との関係でその位置付けを捉え、適応と方法について理解する。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①CTの基本原理と表示法(ウインド値とウインド幅の組合せ)について説明し、患者や目的ごとに適切な表示法を選択できる。②胸腹部CTで、主な救急疾患について重大な異常を指摘できる。③胸腹部単純X線写真で、肺炎・気胸・フリーエア・イレウス・結石等の重大な異常を指摘できる。④超音波検査時に、肝・胆・膵・脾・腎・大血管の正常解剖につき描出し、説明できる。⑤超音波検査時に、肝腎嚢胞・胆石・腎結石・胆管拡張・腹水等の顕著な異常を指摘できる。⑥放射線治療の適応となる主な癌腫を述べることができる。<やや専門的な内容として>①胸部CTで、心大血管の正常解剖と気管支・肺区域について説明できる。②腹部CTで、肝・胆・膵・脾・腎・副腎・消化管・骨盤内臓器・大血管の輪郭を追い、説明できる。③主な癌腫について、照射法と合併症や、有用な併用治療法を述べることができる。④PET-CT検査の適応と方法を理解し、所見の読影を経験する。Ⅲ.方略①CT読影の下書きレポートを作成する。②超音波検査をはじめに時間限定で(10分)行う。Ⅳ.経験すべき疾患①急性虫垂炎②腸閉塞③急性膵炎④総胆管結石

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