H30年度初期臨床研修プログラム
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-169-Ⅸ.EPOC該当項目研修の評価(行動目標)1.患者―医師関係1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。○手術を控えた患者の不安を和らげるような配慮ができる。2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームドコンセントが実施できる。○合併症の説明を行い、最後にQ&Aができる。同意書の記載と電子カルテへの読み込みができる。患者とのパートナーシップを形成できる。(一生懸命、慎重に など)3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。○外来や病棟面談室などを可能な限り利用できる。2.チーム医療1)指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。○術前診察後、指導医にコンサルトし、指導医のサイン・記録の確認入力を取得できる。2)上級及び同僚医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。○麻酔前・中・後において、わからないことについて適切にコンサルトできる。手術室で働く医師・看護師・臨床工学技師・薬剤師・医療補助員・医療クラーク・清掃業者などに配慮できる。他の職種の職員にあいさつができる。3)同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。○麻酔中に経験した事柄を同僚に話すことができ、次にローテートする医師に申し送りを適切にできる。4)患者の転入、転出にあたり情報を交換できる。○患者入室時の看護師からの申し送りを傾聴し、退室時には必要な情報を伝達することができる。5)関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。○実習中の救命士とコミュニケーションをとり、西濃地区の救急体制について理解できる。3.問題対応能力1)臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる。(EBMの実践ができる)○術前診察で抽出した問題点について、日本/海外の文献を検索し、麻酔方法を考えることができる。2)自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。○3週目終了時に上級医からの形成的評価を受け、それに基づいた対応ができる。3)臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。○1)が適切にできれば可とする。4)自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的診療能力の向上に努める。○朝のカンファレンス、抄読会に遅刻せず、委員会への出席、医局会・講演会に積極的に参加できる。当直その他の予定をあらかじめカレンダーに入力し、麻酔科のスケジュールと折り合わせることができる。4.安全管理1)医療を行う際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。○具体的な麻酔計画・機器の準備点検が重要であることを認識し実施できる。輸血の意思確認を適正に行うことができる。施行時のダブルチェックができる。CVラインをマニュアルに沿って挿入することができ、X線写真で確認できる。胃管の先端位置が適切か確認できる。2)医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿って行動できる。○マニュアルに沿った麻酔器の点検ができる。インシデント発生時に、院内システムを利用して適切に報告できる。3)院内感染対策(Standard Precautionを含む)を理解し、実施できる。○動静脈穿刺時、穿刺針を適切に処理できる。気道吸引を清潔に行うことができる。手袋、ゴーグルの着用が適切にできる。CVライン挿入時、高度バリアプレコーションを実施できる。

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