H30年度初期臨床研修プログラム
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-165- 麻酔科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 術前・術中・術後の周術期管理やICU管理を経験することにより、重症患者のプライマリケアに必要な生命の維持を中心とした全身管理が安全にできるようになること。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①電子カルテ「術前診察記録」に病歴、理学的所見、検査所見を麻酔担当医の視点から記録し、患者の術前全身状態を評価できる。②臨床的指標を用いて気管挿管困難を予測できる。③マスク換気、気管挿管、エアウェイ挿入などの気道確保を経験し、気管挿管は80%以上成功させることができる。④気管挿管困難・換気困難の対処法について3つずつ列挙し実際に準備・実施することができる。⑤輸血オーダー、ダブルチェック、完了登録などの一連の処置を行うことができる。⑥薬剤を準備する際、ダブルチェックを行い注射器へのラベル貼付ができる。⑦自ら問題点を見つけ、教科書や文献検索を通じ解決していくことができる。<やや専門的な内容として>①麻酔中の全身管理を担当する立場から問題点を整理し、要領よくプレゼンテーションできる。②麻酔方法やリスクについて患者・家族に説明し、同意書をとることができる。③麻酔導入・気道確保・維持・術後鎮痛などの具体的な麻酔計画を立案できる。④麻酔器の構造・操作方法・安全機構について説明でき、安全点検を実施することができる。⑤術中の低血圧・低酸素血症の原因をそれぞれ2つ以上列挙し、対処方法をあげることができる。⑥静脈麻酔剤・筋弛緩剤について、標準的投与量、副作用について説明できる。⑦手術室退室基準、術後回復スコアがあることを理解しており、回復スコアについてはおおまかに説明できる。⑧術後回診を行い、「麻酔科サマリ」に術後の全身状態について入力できる。⑨英文文献を理解し内容をわかりやすくプレゼンテーションできる。⑩脊椎麻酔、硬膜外麻酔⑪気管支ファイバー挿管⑫ICUでの鎮痛・鎮静

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