H30年度初期臨床研修プログラム
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-139- 泌尿器科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 将来の専攻科目にかかわらず、泌尿器科に受診する一般的疾患である血尿疾患、排尿異常疾患(排尿困難・頻尿・尿失禁)や尿路結石に伴う疼痛、発熱を伴う尿路感染症など、まず臨床医としてプライマリケアが出来るように基本的な診断、治療の能力を習得する。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①泌尿器科領域における適切な問診、身体所見をとることができる。②尿検査法を理解し、その判読ができる。③超音波検査で腎、膀胱、前立腺などを自ら行い、読影できる。④単純レントゲン検査(KUB)を読影できる。⑤造影レントゲン検査(DIP)を読影できる。⑥CT、MRIで腎、膀胱、前立腺などを含めた腹部の解剖を理解し、読影できる。⑦導尿や尿道カテーテル留置ができる。⑧泌尿器疾患の治療について習得する。⑨泌尿器疾患で使用される薬剤について理解し、作用機序や副作用について説明できる。<やや専門的な内容として>①膀胱ファイバーを用いて膀胱内を観察できる。②膀胱ファイバー下の検査(膀胱生検、逆行性腎盂尿管造影)ができる。③膀胱造影、尿道造影を自ら行い、読影できる。④膀胱瘻、尿管瘻、腎瘻の管理ができる。⑤経直腸前立腺エコーの実技と判読ができ、またエコーガイド下前立腺生検の手技を学ぶ。Ⅲ.方略①入院患者の共観医となる。(入院患者の把握)②外来新患の予診をとる。③バルン挿入など泌尿器的処置を行う。(外来、手術室、病棟)④泌尿器科的画像診断を行う。⑤レントゲン検査・手術に参加する。⑥カンファレンスに参加する。Ⅳ.経験すべき疾患<プライマリケアとして>①前立腺癌

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