H30年度初期臨床研修プログラム
119/258

-114- 年間手術症例は平成20年以降400例を越え、代表的な脳神経外科疾患である脳動脈瘤・脳腫瘍に対する手術は各々50例前後で推移している。その他脳出血・頭部外傷に対する開頭血腫除去術や、閉塞性脳血管障害に対する血管吻合術や頸動脈内膜剥離術、顔面痙攣や三叉神経痛に対する神経減圧術や、下垂体腫瘍に対する経鼻的下垂体腫瘍摘出術、頚椎手術など多彩な手術を行っている。手術に際しては、ナビゲーションシステム、神経内視鏡、神経モニタリング、術中血管造影などを利用し、安全な手術をこころがけている。ここ数年は、脳梗塞の超急性期血栓回収療法も積極的に行っている。 基本的に、救急外来・一般外来とも初診医が主治医となって、手術を担当するシステムをとっており、卒後3-5年の間には豊富な手術を経験することができ、若い脳神経外科医のトレーニングには最適な環境にある。Ⅷ.指導責任者鬼頭 晃(所属長)指導医資格保持者槇 英樹、野田 智之Ⅸ.EPOC該当項目研修の評価(行動目標)1.患者―医師関係1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。×2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームドコンセントが実施できる。×3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。×2.チーム医療1)指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。×2)上級及び同僚医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。×3)同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。×4)患者の転入、転出にあたり情報を交換できる。×5)関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。×3.問題対応能力1)臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる。(EBMの実践ができる)×2)自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。×3)臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。×4)自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的診療能力の向上に努める。×4.安全管理1)医療を行う際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。×2)医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿って行動できる。×3)院内感染対策(Standard Precautionを含む)を理解し、実施できる。×5.症例呈示1)症例呈示と討論ができる。×

元のページ  ../index.html#119

このブックを見る