H30年度初期臨床研修プログラム
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-107- 外科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 外科急性疾患の診断、治療ができるための基本的な知識と技能を習得する。麻酔、輸液療法などの外科診療に関連する基本的知識、技能も同時に習得する。医師として社会的にも他の模範となりうる人間性を身につける。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①急性期疾患を診断するための知識・検査項目を理解して鑑別診断を念頭においた正確な病歴を聴取する。②救急患者、重症患者に対して、気道確保、中心静脈を含めた血管確保、心肺蘇生を適格に行う。③基本的な外科手技、すなわち切開、止血、結紮、縫合など、を確実に行うことができる。④術前の全身状態を血液生化学検査、画像検査、心電図等で把握できる。⑤麻酔機器の取り扱いを習得し、上級医師の指導下で麻酔手技(局所麻酔、硬膜外麻酔、脊椎麻酔、全身麻酔)を実際に行う。⑥心電図モニター、人工呼吸器、輸液ポンプなどの機器に習熟して術後管理における患者の全身状態把握を正確にできるようにする。⑦手術時の切除標本を用いて病気の広がり(リンパ節転移など)を観察し、摘出標本の取り扱いを学ぶ。⑧外来手術、急性虫垂炎、鼠径ヘルニア、幽門側胃切除の手術手技を習得する。⑨病院内の検討会、研修会に参加するとともに院外の研究会、学会にも積極的に参加し、かつ発言する。学術論文についても積極的に発表する。Ⅲ.方略①指導医とともに入院患者を共観医として担当し、診療にあたる。②指導医とともに手術・検査に参加する。③症例検討会に参加する。④抄読会などの学術的活動に参加する。Ⅳ.経験すべき疾患<プライマリケアとして>①急性腹症(虫垂炎、胆石症、腸閉塞、消化管穿孔 等)②ヘルニア③悪性腫瘍(胃癌、大腸癌、乳癌 等)④肛門疾患(内痔核 等)

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