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院長のご挨拶

ais_kana.jpg 大垣市民病院医療構想  

地域医療構想会議がスタートして1年以上が経過しました.医療費の高騰と2025年問題を抱えて,国は厚生労働省が中心となって医療の効率化を要求しています.本会議は2次医療圏を一つの医療供給単位と考えて,高度急性期・急性期・回復期・慢性期の4分野に各病院を分類し役割を明確化することで医療の無駄を省くことを目的としています.北欧を中心とした福祉国家では病院機能の集中化(センター病院)ときめ細かな介護医療の充実は国策であるとともに全市民の共通認識となっています.従って地域医療構想の目的も無駄をなくすだけでなく,より高機能の医療を地域に合わせて確立することが重要です.高度急性期と急性期を担う大垣市民病院は西濃地区のセンター病院としてこれまで以上に,急性期機能を充実させなければなりません.現在は地域連携部(よろず相談)を新たに"医療ネットワークセンター"と命名し職員数を増やし施設も拡充するとともに,各病棟に退院支援ナースを配して遅滞なく急性期が過ぎた患者さんを在宅,あるいは回復期病院に転院することを実施しています.

  急性期医療の要となる救命救急センターは現在特に注力している部門です.救急専門医師も昨年秋に2人から4人に増員しており,昼間は実質4~5人,休日・夜間は6~7人の医師(各診療科の待機医師以外に)でER型の救急医療を実施しています.2階にある30床の救急病棟の稼働率もアップしています.また研修医対象の救急医療および総合診療教育にも熱心で,外部講師を招いての特別セミナー等の開催を精力的に行っており,各大学の医学部生や初期研修医から高い評価をいただいています.大学病院では得られないcommon diseaseを含ん だ豊富な症例数と各科指導医がいることが当院の強みでもあります.この点についてはコメディカルを含めた職員の教育こそが病院の根幹をなすものと信じています.

  これからの医療サービスは患者さんが上手に医療連携を活用して,当院および周辺の病院・診療所の役割を把握し,状態に見合った効率的な医療を選択する時代です.急性期病院としての当院の役割は,病気の正確な診断と早期治療,そして慢性期を見通す広い視野に立った医療・介護計画の立案です.今後も地域の関連病院と密な連携を保って安全な医療の提供を確保します.ご協力のほどよろしくお願い致します.

                          平成28年8月 大垣市民病院 院長 金岡祐次