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院長のご挨拶

ais_kana.jpg 地域医療構想の具現化に向けた取り組み  

 一昨年,昨年と地域医療構想の話題が日本中を駆け巡りましたが,残念ながら地域住民は蚊帳の外の感は否めません.平成28年度の診療報酬改定によって当院の進むべき道は大きく変化しました.それまで地域の大病院として旧態依然とした診療を行い,入院期間は平均14日以上で(目標値は12日),急性期から慢性期までのありとあらゆる疾患を診てきました.しかし厚労省が薦める地域医療構想では当院は西濃医療圏の高度急性期および急性期病院であり,周辺の連携病院に回復期から慢性期の医療を担当していただくことが方針として打ち出されています.当院としては数年前から積極的な地域連携を介した患者移動,クリニカルパスを用いた診療所への患者紹介を行ってきましたが,最近になってその成果が垣間見えるようになってきました.本年から,在院日数の短縮と病棟の負担軽減を目的に術前看護外来を設置して,入院当日手術へのシフトを図っています.これは無駄な術前入院日をなくすことで医療費の抑制に貢献します.大垣市民病院が今後も地域の中核病院として,患者さんの満足と高度な医療の提供を両立するためにはまず,地域住民の医療改革に対する理解が不可欠です.すなわち,平易な疾患はまず地域の診療所に相談する,入院が必要な疾患であっても重症度に応じて当院から連携施設に速やかに転院する,さらに今後の高齢化社会を考慮して超高齢者に対しては地域全体で支える(病院だけではなく,介護施設,在宅も含めて),このような意識改革,社会構造の構築が必至です.

  同時に院内の施設整備を進めています.本年は外来の構造改革にも着手する予定です.すなわち診療科ごとに縦割り構造であった外来を,処置室の中央化,受付業務の統合など無駄をなくす改革です.このことによって外来での待ち時間の解消,外来患者の不安解消に少しでも貢献できればと考えています.

  当院が全国でも有数の高機能病院として,多数の優秀な医師を輩出し続けること,さらに多数の有能な職員を雇用し続けること,これからの変化する社会状況に凛として存在し続けるためにご協力のほどお願いいたします.

平成29年2月 大垣市民病院長 金岡祐次